
交流電気の流れるところには、必ず電磁波が生じます。電磁波とは、電場と磁場がからみあって空気中を光速で伝わる波で、飛行機の機器に異常を与えます。このため機内での電気(電子)機器類の使用制限をさせていただいています。
機内での電子機器の使用は、航空法により下記(2007年10月1日から国土交通省の定める告示の改正に伴い一部変更)のように制限されています。法令に基づき、機長から止めるよう命令されたにもかかわらず、「携帯電話などを使用する」行為を引き続き行ったり、繰り返した場合には50万円以下の罰金が科せられることがあります。
常時作動させてはならない電子機器
離着陸時のみ作動させてはならない電子機器
常時使用できる電子機器
その他の機器については、客室乗務員、地上係員にお尋ねください。
機内でのEMIは機体内部の様々な金属がアンテナとなり、電波を増幅して発生すると考えられています。
客室内で放射された電波が窓やドアの隙間等から機体外部に出て、さらに翼やエンジン等で反射したりあるいは回折により機体外部に取り付けられたアンテナに到達することもあり得ます。携帯電話は通話中以外、電波を発しないと考えている方も多いことでしょう。
携帯電話は、無線基地局から発信された信号を受信確認した後、発信を行う機能があります。広範囲の地域で効率的な呼び出しを行うため、無線基地局は所在地域確認のための質問波を発信し、携帯電話はこれに応答(電波発信)することで、どの地域にいるかを「位置登録」します。
この「位置登録」は携帯電話の電源を入れたときに行われ、場所を移動した場合には改めて「位置登録」が行われます。航空機のように高速で移動すると、「位置登録」のために頻繁に電波が発信されることとなります。電波は「見通し距離」まで到達するため、高高度でも受信・発信が繰り返される可能性があります。
FMラジオやテレビのような受信機が、なぜ使用禁止品目に入っているのでしょうか。これらの受信機はスーパーヘテロダインという方式を採用しています。この方式は、受信信号と局部発振器の信号をミックスして両方の信号の周波数差を中間周波数に変換し、それを増幅した後に復調する受信方式です。簡単に言うと、感度を上げるため中間周波数という電波を発しているのです。これが航空機のシステムに干渉します。
さらに、テレビ画面は、電子銃から電子ビーム(電子線)を発射させて、映像が再現される仕組みとなっています。電子銃には高電圧がかかるので、さまざまな電磁波が発生しています。
トランシーバーなどは明らかに電波を発射しています。
使用禁止品目のうち、プリンターはEMIの問題ではなく、気圧変化によりインクが噴き出す恐れがあるために指定されています。